3.11を改めて考える 〜 ふろしきの備え 〜
3月11日、東日本大震災から私たちは多くの教訓を学びました。災害時の備えの重要性を改めて考える中で、日常でも使えるアイテムを防災用品として活用することが注目されています。そのひとつが「ふろしき」です。ふろしきは一枚の布でありながら、多用途に使える優れた防災アイテムでもあります。今回は、ふろしきの防災活用術についてご紹介します。
ふろしきが防災用品として優れている理由
ふろしきが防災に役立つ理由は、その軽さ・コンパクトさ・多用途性にあります。
・軽量でかさばらない:折りたためばハンカチほどの大きさになり、非常用バッグの隙間にも収納可能。持ち運びの負担がありません。
・耐久性が高い:丈夫な素材のものが多く、長く使える。
・繰り返し使える:ゴミが出ず、環境に優しい。
・多用途に活用できる:防寒、荷物運び、応急処置など様々な使い方ができる。
特別な道具を必要とせず、どこでも活用できるのがふろしきの魅力です。
いざという時に役立つふろしき活用術
ふろしきは工夫次第で多くの防災シーンに対応できます。いざという時にどんな使い方ができるのか、具体例を見てみましょう。
① 避難時の荷物運びとして
緊急時、持ち出し品を手早くまとめる必要があります。ふろしきは以下のような方法で荷物を運ぶのに役立ちます。
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リュック代わりにする:対角線上に結び、背負うように使えば簡易リュックに。
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肩掛けバッグにする:荷物を包んで持ちやすい形に調整。
② 防寒・雨除けとして
避難所や屋外での待機中、ふろしきは衣類の代わりに体を守るアイテムとして活用できます。
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ストールやマフラー代わりに:冷え込む時に首や肩に巻く。
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頭や体を覆うポンチョ代わりに:大判のふろしきなら体をすっぽり覆うことも可能。
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即席の雨よけとして:雨が降った際、頭や荷物を守るカバーに。
③ 怪我や応急処置に
ふろしきは応急処置にも役立ちます。
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包帯代わりに:傷口を覆うガーゼとして使用。
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三角巾として:腕を吊るすサポートに。
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止血用の布として:緊急時に圧迫止血ができる。
④ プライバシーの確保に
避難所では多くの人が集まるため、個人のスペースを作ることが難しくなります。
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仕切りや目隠しとして:ベッドの周りに吊るして簡易カーテン代わりに。
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授乳時のカバーに:赤ちゃんがいる方には授乳時の目隠しとしても活用可能。
どんなふろしきを備えておくべきか?
防災用としてふろしきを備える際には、以下のポイントを考慮するとよいでしょう。
・サイズ:大判(90cm以上)のものがあると多用途に使える。
・素材:綿やポリエステルなど、丈夫で乾きやすい素材が◎
・デザイン:普段使いもしやすいシンプルなものがベスト。
・撥水加工:防水性のあるものは、雨や湿気対策に便利。
また、普段から持ち歩けるミニサイズのふろしきをカバンに1枚忍ばせておくのもおすすめです。
ふろしきを防災用品として取り入れる習慣を
「防災=特別なものを備える」というイメージがありますが、普段から使い慣れたものを活用することが大切です。ふろしきは、日常生活の中でエコバッグやラッピングとして使いながら、いざという時に役立てることができます。
日常での使用例
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エコバッグとして使う
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旅行時の衣類収納に活用
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キャンプやアウトドアで敷物として利用
普段からふろしきを使い慣れておくことで、災害時にも自然と活用できるようになります。
3.11を機に、改めて防災の備えを見直すことはとても大切です。ふろしきは、普段使いできる上に、いざという時に役立つ優れたアイテム。防災グッズのひとつとして、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
軽くてコンパクトで持ち運びに便利/多用途に使えてエコ&サステナブル/日常でも活用しながら、いざという時の備えに
ふろしきを通して、日々の暮らしと防災をつなげ、備えの意識を高めていきましょう。
by Furoshiki Mignon