自転車のタイヤ痕 風呂敷
自転車のタイヤにペンキを塗って風呂敷の上を走って作品を作りました。
東京墨田区の自転車やさんチリンさんと制作しました。
チリンさんは「自転車を売らない自転車屋さん」をモットーにしています。
修理をして、永く使ってほしいとの願いを込めて、
自転車の修理専門です。
使ったタイヤは、
・昭和の時代の古いタイヤ
・安全性を考えて公道を走るのを引退したタイヤ
・タイヤの引退式を兼ねた、展示作品のために選ばれたタイヤ
です。
この作品で、このタイヤがタイヤ人生を締め括ってくださいました。
チリンさんと、自転車を愛する気持ちを風呂敷にしました。
自転車雑貨屋チリン
「自転車の寿命は直せなくなるまで。」
わたしはチリンさんに、
「サステナブルというのは、
環境にいいものを買うことじゃなくて、
今あるものを永く大切に使うことだよ」
というのを教えてもらいました。
自転車を愛しているから、
新しい自転車じゃなくて、
みんなのそばにあるいつもの自転車が
永遠の自転車になれるように、
チリンさんが何回でも直してくれます。
そんなチリンさんに自転車をなおして欲しくて
全国各地から修理の依頼があります。
チリンさんは、いつも言います。
「町にはその町の自転車屋さんがある。
どうかみんなが近くの町の自転車屋さんを頼って
直せなくなるまで自転車を乗り繋いでほしい。」
そんなチリンさんと一緒に、
自転車を愛する気持ちを風呂敷に残しました。
バッグ、サドルカバー、カゴカバー、レインコート、ドリンクホルダー・・・
自転車に使えるふろしきの結び方はたくさんあります。
日本中の人にとってこんな時はふろしき!という発想が当たり前になったら嬉しいです!
私の自転車は、チリンさんによって修理の際に部品をばらしていただき、
アイボリー色に色を塗りました。
この自転車は私のところに来るまでに二人の乗り手がいました。
大切に受け継いでいきます。