インド茜染め
インド茜染め ~赤が生み出す自然の美~
Furoshiki Mignonで製作するふろしきには、自然の恵みを活かした染め物をしています。インド茜染めは特に魅力的な技法のひとつです。鮮やかで温かみのある赤色を生み出すこの染め方は、古くから多くの文化で愛されてきました。では、インド茜とはどのような植物なのか、その染色方法や特徴、日本の茜染めとの違いにお伝えします。
インド茜とは? ~自然が生み出す深紅の染料~
インド茜(Rubia cordifolia)は、インドやアジアの温暖な地域に自生するつる性の多年草です。根の部分に豊富な赤色色素「アルカンニン」や「プルプリン」を含み、茜染ではこれを染料として利用します。特に、インド茜は日本の茜に比べて赤みが強く、濃い深紅色を出すことができるのが特徴です。
古来より、インドではこの染料を宗教儀式や高貴な衣装の染色に用いてきました。インド茜で染められた衣服は、「生命力」や「幸福」を象徴し、特に僧侶や王族の衣装として珍重されてきた歴史があります。

インド茜染めの技法 ~手仕事が生み出す奥深い色~
インド茜染めの工程は、自然の恵みを最大限に活かす手作業が基本です。Furoshiki Mignonでは、染料に布を浸し、繰り返し染め上げることで深みのある色を引き出します。リネン100%の生地を使い、肌触りの良いふろしきに仕上げます。インド茜染めは、一つひとつの工程を丁寧に行うことで、時間とともに色の深みが増していくのが特徴です。



インド茜染めの魅力
インド茜染めの魅力は、時が経つほどに味わいが深まることです。使い込むほどに少しずつ色が変化し、持ち主の暮らしに寄り添いながら風合いが増していきます。また、最近ではサステナブルファッションの一環として、インド茜染めのストールやハンカチ、エコバッグなどが人気を集めています。天然染料のため化学薬品を使わず、肌にも優しいのが魅力です。ナチュラルで温かみのある質感が際立ちます。また、インドでは昔から、茜染めの布は「心地よい暮らしを支えるもの」として親しまれてきました。具体的には、身に着けると身体がぽかぽかとしてくる効果があります。伝統的な文化の中で、身につけることで自然の力を感じられるものとして扱われています。インドでは茜で染めた布を身につけることで体を温め、健康を保つという考え方もあります。

インド茜染めは、その深い赤色が象徴するように、生命力や情熱、歴史の重みを感じさせる染色技法です。
インド茜の根から生まれる美しい赤色 職人の手作業による奥深い染め技法日本の茜染めとの違いを楽しむサステナブルなファッションとしての魅力
昔から受け継がれてきたこの技法を、現代のライフスタイルに取り入れながら、風合いや色の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか?

by Furoshiki Mignon